さえないおっさん、まだ乗ってもないのにトリシティ300の魅力を勝手に語る

 皆さんこんにちはオケラです、洗い屋という工務店さん向けの掃除屋をしています。15年以上バイクに乗っていなかった僕ですが、今回ヤマハさんの新型スクーターのトリシティ300でペーパーライダーからリターンライダーになるのです。なるのですというのは、予約してお金まで全て払っているのですが、納車がいつになるのか販売店の営業さんでもさっぱりわからないのです。めちゃくちゃ上手くいって11月の下旬か1月、濃厚なのが2月なんだそうですが、2月なら必ず納車ですとも断言はしていませんでした。営業さんの「うちはヤマハのアドバンスディーラーですから、割と優先的に入ってきますよ」との空っぽのトークを真に受けて10月下旬の納車を勝手に見込んでしまい、2輪館でヘルメットにBcomにジャケットに電熱チョッキにひざのサポーター入りの綿パン2本にハイカットのブーツにおおげさなプロテクター類などを爆買いしてしまいました。ひとりさみしくコミネファッションショーでもしますかね。

 今、販売店でいただいたトリシティ300のカタログの表紙を見ております。50代前半ぐらいの知性と自信のにじみでている男前のビジネスマンが満足そうな表情でひとけのないオフィス街を走り抜けております。モデルさんのかっこよさとトリシティ300の前輪の重層的でメカニカルなクールさにジオン軍のモビルスーツ調のヘッドライト周りが絶妙に調和しております。実にかっこいい。僕が同じ服を着てもこのモデルさんとは似ても似つかないですね。バイクはかっこいいけど乗ってるおっさんはさえないなあとなることでしょう、あはははは。笑ってごまかすしかありません。もう生涯バイクに乗ることはないだろうと思っていた僕ですが、トリシティ300の魅力にどはまりしてしまい予約までしてしまいました。もともと貧乏育ちで物欲の乏しい僕が人生で予約してまで買った物はブルーハーツの3rdアルバム「トレイントレイン」ぐらいです。予約特典が150センチ×150センチぐらいのメンバー4人が並んだ大きなポスターだったのですが、予約時に腰から下、購入した時に上半身をくれたのでした。中学3年生の晩秋の頃でしたか、なつかしい青春時代の思い出ですわ。そんな僕を再びバイクに目覚めさせてしまったトリシティ300の魅力を勝手に語って参りたいと思います。

 まずはスクーターだからです。僕はシフトチェンジがめんどくさくて仕方がありません。この話をすると皆からあきれられ「AHAHA!なんやそれ、バイクの楽しさを半分捨てとるわ」とか「スクーターを選んでる段階でバイクをわかっとらん奴やなと思うわ」なんて言われます。確かに信号待ちから発進する時のニュートラルから1速にシフトを入れるときのカコンという音とインパクトにワクワクしてしまいますが、クラッチ操作の下手くそな僕は滑らかなシフトチェンジが苦手でございまして、15年程前に乗っていたエリミネーター250では時折エンストしてしまうこともありました。エリミちゃんは足つきがとてもいいバイクでしたので立ちごけこそありませんでしたが、シフトチェンジの苦手意識は今も変わらないままです。そのシフト操作をスクーターは僕の代わりにやってくれるわけですから、お任せしない手はありません。ちなみにスクーターはギアチェンジを遠心力がしてくれるんだそうな、さっぱり意味がわかりませんね。

 これがトリシティ300の最大の魅力、フロント2輪LMWテクノロジー!爽快感と安定感を両立させているんだそうな。僕はバイクという段階で原付ですら、爽快感については満足できてしまうのですが、既に販売されているトリシティシリーズやナイケンを乗った方々のLMWの安定性についての感想には心ときめかされてしまいます。前回書いた「さえないおっさんのくせに、トリシティ300を予約してきました!」でのリサリサさんのコメントを勝手に紹介させていただくと(コメントありがとうございました)

私はトリシティー155からの乗り換えなのですが、とにかくトリシティーには衝撃を受けました。

路面が荒れていても、雨が降っていても3輪のトリシティーは転ぶ気がしないのです。

それでいて乗り味は普通のバイクと変わりません。

これはバイクの革命だと感じました。

私は山道を走るのが好きなのですが、調子に乗って下りのカーブでリヤタイヤが滑った時も何事も無いようにクリアしました。

普通のバイクなら絶対に転倒していたと思います。

300にはトラクションコントロールも有るので、更に安全に楽しく走れると思います。

 

 これですよこれ!転ぶ気がしない!なんと心強く頼もしい言葉でしょう、涙がでます。実際に乗っている方のお話ほど説得力のある話はありません、こんなことがあり得るのでしょうか?ヤマハさんありがとうございます。自営業という何の身分の保証もない僕にとって、けがは禁物です。仕事中のけがもあり得ませんが、趣味でならなおさらです。けがをして入院などすると、あっという間に得意先を失ってしまうかもしれないからです。他の人が絡む事故は運も左右しましょうが、スリップして転倒するリスクを最小限にまで抑え込んでくれるLMWは運転技量に自信がなく、バイクに乗りたくても転倒の危険性にちゅうちょして、あきらめていた僕にとって一筋の光明となりました。これなら僕でも安心して乗れるではないか!うれしくてたまりませんね。もちろん油断はできませんが前2輪ゆえに、制動力も倍とはいいませんが桁違いでしょうし、縁石を超えるときの衝撃も不意な横風のふらつきも少なくなるはずです。楽しみだなあ

 さらにヤマハさん市販モデル初採用のスタンディングアシスト。信号待ちでいちいち足をつかなくてもいいんですよ、らくちんですねえ。足つきの良い単車であればなんてことはない停車時の足つきですが、元々はヨーロッパ市場を意識したトリシティ300ゆえ、日本人の体形では足の長い人でも信号待ちの足つきにはいささかふらつきなどの不安定感は無視できないレベルとなるでしょう。ましてや諸元表によると237kgの重量ですし明らかにボリューム感たっぷりの車体ですから、つま先で支えるのには少々リスクが高すぎますよね。僕はオプションのコンフォートシートに変えたものですから、さらに座面が1㎝上がるんだそうな。トリシティ300の基本理念である安心安定安全に吸い寄せられたセフティファースト大好き男の僕が、このバイクを購入する決め手となった技術がこれですわ。さらに面白いのがリアブレーキロック、これもまたヤマハさん初採用らしいのですがパーキングブレーキみたいなものです。こんな使い方はヤマハさんは勧めはしないでしょうが、スタンディングアシストとリアブレーキロックを作動させることで、サイドスタンドを出さずともバイクから離れられるかもしれません。自販機で飲み物を買う時などで便利でしょう。新聞配達にも活躍しそうです。納車されればすぐに試してみたいと思っております。

 それとスクーターならではのシート下の大容量の収納スペース。ヘルメットが2個も入るんだそうな。しかもダンパー付きでシートの開閉はスムーズ、きっと暗い所ではLED照明もさりげなく役立ってくれることでしょう。去年2019年秋のエイクマの時に僕がまさに穴が開くほど何度も繰り返し視聴した3CT(当時のトリシティ300のコード)のプロモーション動画では、ヨーロッパの旧市街地をハンサムなおじさまが買い物終わりの奥様ぽい女性を迎えた際、彼女の紙袋を手品のような手際の良さでシート下に滑り込ませていました。えっ!と思われた方もきっと多いでしょう。まあエイクマで使用した車体と市販車とでは違いがあって当然なのですが、キャンプツーリングなどでたくさんの荷物を詰められそうでこれまた楽しみです。僕は工務店の言いなりのような作業工程の毎日を送っていて一週間先の予定もころころ変わりますから、よっぽど巡り合わせが良くないかぎり、みんなと一緒に日時を合わせてのロングツーリングは現実的に難しいのです。心の友TKは工程に余裕のある仕事をしていて割と僕の都合に合わせてくれます。しばらくはTKに手ほどきを受けながら、ソロツーリングが主体にして、あこがれのソロキャンパーひろしさんのようになりたいですね。友人も少ないですし。妄想がひろがりますむははー。

 そしてこれは僕にとってはおまけのようなものですが、フロントマスクもジオン軍のモビルスーツを連想させるようでいかめしくてかっこいいですよね。最初はグフに見えていたのですが、だんだんザクレロに思えてきました。自動車もバイクも最近の世界的なデザインの流れは爬虫類的な印象のうねうね曲線が主流のようで、カクカクしたデザイン好きの僕は、まだ爬虫類ではなく鳥に近いようなフロントデザインにホッとしております。また、元々はオプションのハイスクリーンに交換しようと思っていたのですが、スクリーンもなかなかの高さまで立ち上がってくれていているので、営業さんからしばらく乗ってみてからの判断でいいのではないですかと提案されたものですから、スクリーンの交換は現時点では保留中です。スマートキーもありがたいですね。ここまで書いているうちに、トリシティ300は乗り手をラグジュアリーな気分にしてくれる仕掛けをたくさん用意してくれていることに気が付きます。300ccという車検の必要な排気量も、およそ100万円という割高な価格設定もある意味ラグジュアリー感を演出するひとつの要素かもしれませんね。

 ケチで貧乏な僕が、バイクのような点検・整備、保険や車検・税金などの固定費の必要なぜいたくな趣味に手を出したのにはそれなりの理由があります。今回のバイク費用は老後用の貯金を使ったのですが、僕のような40代のおっさんは間違いなく僕の両親が過ごしてきたような、リタイヤ後にお金や時間もあり趣味や旅行を楽しめるような老後は、ちゃんとした大きな企業や公務員さんなどでしかあり得ないことでしょう。僕のような明日をも知れぬ不安定極まりない自営業では夢のような話です、体が言うことをきかなくなるまで働き続けなくてはならないはずなのです。年金支給開始年齢は確実に上がり、支給金額も2割は減るそうな。それならば仕事や子育てにどれだけ忙しくても、なんとか時間をやりくりして自分の楽しみも持たなくては、きっと後悔することになるだろうなあと思ったのでした。このことを友人Aに話したところ、ライフワークバランスと言うんだそうな。我ながら思い切ったことができたのも、心の友TKやH社長が元々バイク好きだった僕をうまく刺激し、そのタイミングでヤマハさんが魅力的なバイクを開発してくれたからです。なんでも巡りあわせは大切ですね、おけげで楽しみが一つ増えました。ありがたいことですね。ではでは

 

 

 

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