ヘッジトリマー、1万円以下の製品を買う時の注意点

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僕のお気に入りのヘッジトリマー

 みなさんこんにちは、オケラです。洗い屋という、工務店さん向けの掃除屋をしています。5月に入り、庭木や生垣の新芽が、わんさかと伸びてまいりました。僕は自宅の植木の手入れなど、植木ばさみと刈込ばさみで十分で、電動ヘッジトリマーを使うなんて、上級国民の特権だと思っていましたが、母上は違いました。すでに、近くのホームセンターでミスターサンシャイン(もう廃止されているようですが、高儀というガーデニング用品で有名な会社の工具ブランドです。今はEARTH MANというブランド名で継続しているようです)の税込み8000円程度のヘッジトリマーを、購入していたのでした。貧乏人が時間を金で買うなよ、コンニャロウと腹立たしく思いましたが、老いた両親に代わって背丈のある植木を刈るようになると、その圧倒的とも言える剪定能力に、すっかり惚れ込んでしまいました。もう刈込ばさみでチョキチョキなんてやってられなくなりました。

TAKAGI – 株式会社 高儀(タカギ) – 株式会社高儀はプロ用の電動工具・大工道具から園芸用品・キッチンツールやオリジナルブランドの工具を様々取り揃えております。

 ホームセンターやネットでは、家庭用ヘッジトリマーの流れはバッテリータイプに移りつつあるようです。コードが無いのは取り回しが楽なのには違いありません。実際かなり邪魔ですし、誤って、枝を切らずにコードを切ってしまうこともあります。僕も切りました。生垣を刈込む時、余りの高性能っぷりに夢中になりすぎて、油断してしまったのです。確かにコードは無い方がいいに決まっているのですが、バッテリーには重さと使用時間に制限が生まれます。使用時間に関してはバッテリーを2個持ちにすれば、何ら問題はありませんし、コード付きでも長時間使用するとモーターが焼けてくるので、連続使用はできません。問題は重さです。


定格時間30分です。重さは約1.8㎏

 足元がしっかりしていて、自分の体の重心に近いところで、しっかり両手に持って使えているのであれば、ひとつも気にすることはありません。ですが、脚立に乗り不安定な体勢で、やむを得ず、腕を伸ばさなければならない時もあります。でこぼこの多い庭では、脚立を安定して置くことのできる場所は限られているからです。その時、無理なく腕を伸ばせるかどうか、このわずかな重さの違いが、無理を呼び、けがのリスクを高めます。使い方をひとつ誤れば大けがをするような、危険な刃物を振り回していますので、自分で危険を誘発してしまうような可能性は、できるだけ先に摘んでおいた方がいいと思います。もちろんコードにも重さはありますよ。切断防止用にクリップが付いていて、お腹のあたりにはさんでつかいます。やはり邪魔です。そして、重さの感じかたには、個人差もあります。そのことを十分承知のうえ、ご検討くださればと思います。

 次にブレード(刃)の長さです。刈込幅といいますが1万円以下の製品だと、20㎝から40㎝程でしょうか。僕は刈込幅が35㎝のものを使っていましたが、30㎝ぐらいでもちょうどいいくらいでしょう。僕のような素人が、葉の密集した庭木や生垣にきれいな面をだす為には、これらのサイズでいいんじゃないでしょうか。気持ち程度にはなりますが、欲を出せば30㎝は曲面にも対応したい人、35㎝はスピーディーに面を出すことを重視したい人に合っていますかね。

 ところで、1万円以下のヘッジトリマーの説明書には、必ずどこかに新芽しか刈らないようにと注意書きされていると思います。確かに新芽に対しては、五右衛門の斬鉄剣を思わせるような切れ味の、その無敵の万能感に酔ってしまいそうになりますが、残念なことに、小指程度の太さのしっかりした枝には、さしもの斬鉄剣でもかないません。能力を超える堅さの枝を嚙み込んでしまったら、ギーという歯車の空回りする音だけがして、ブレードの動きが止まってしまいます。それを僕のように何度も繰り返せば、悲しいかな歯車の歯が破損してしまい、ちょっと堅いだけの枝にでも、全く歯が立たなくなってしまうのです。とほほ。僕はてっきり空回りした時に、歯が破損しないようクラッチ的な安全装置のようなものが、当然ついているものだと思っていましたが、そんな優雅なものが廉価版の製品に用意されているはずがありませんよね。枝を噛んでブレードが動かなくなってしまったら、急いでスイッチを切って歯車の摩耗を防いでくださいね。そして枝を除去する時、安全のため、絶対にコードやバッテリーをはずしてください。これは必ずリスクをゼロにしてから行うべき作業です。

こんなものが不意に動き出したら大変です

 

歯が摩耗してぺたんこです。この噛み合わせのタイミングで枝をはさんでしまうとに空回りするようになります。とほほ

 それと、ヘッジトリマーで足元の雑草は刈れるかといいますと、これもまた、おすすめできる使い方ではありません。いろんな種類の草たちが混在して生えていると、ブレードにやわらかくからみついてしまい、やはりギーと鳴って動かなくなってしまいます。キリン草も意外と堅く、隠れた石や地面のでこぼこなども、さりげなく刃を傷めます。プロの方が刈払機で、たくましそうな雑草たちを美しく刈っていらっしゃる姿をよく見かけますが、きっとベテランならではの経験があってこそ、はじめて成せる技なんだと思いますよ。ただし、整地された土地に同じ種類の雑草が、お行儀よく真っ直ぐに生えそろっている場合は、僕でもきれいに刈れました。

 今、電動ヘッジトリマーはホームセンターやネットでも、6000円台から購入できます。当たり前ですが、安い製品はそれなりの性能しかありません。それを、受け入れておつきあいすれば、こんな働き者の頑張り屋さんはなかなかいないと思います。みなさんもぜひ、いい相棒を見つけ出してください。ではでは

 使い込んでいくと、ブレードはヤニで汚れてきます。潤滑油などで拭いてやると、そこそこきれいになりますよ。手を切らないように、注意してくださいね。刃の切れ味が落ちてきたら、目立てやすりというものがホームセンターで手に入ります。暇にまかせてぎこぎこしたら、また切れるようになるはずです。研ぎ方はたくさんの方が、ネット上に紹介してくださっています。

 

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